日々思うこと

政治思想・哲学を中心に考察していきたいと思います。

【国際社会001】グローバリズムと専門主義

my日本からの転載
2013年03月01日
グローバリズムについて

 目次

 

 

グローバリズムに対する懐疑


グローバリズムについて警笛を鳴らしたいという意味では、自分も比較的そういう立場なのだろうと思うが、それでも外国人と会話するのは楽しいものであることも多い。

 

ある意味で、私は日本にある一種のスローガンにも嫌悪感を覚える。それはほとんど伝統的なものとは言えないものが殆どだが、そういったスローガンを目の前にしたとき、日本よ、ほどほどにしてくれと思うこともある。

 

例えばあちらこちらの会社などで最近よく見かける「出来ないと思うから出来ないのだ。出来ないと思うな」みたいな言葉がある。大抵そういった言葉を好んで使う会社は何かしらの意味で「出来ていない」。しかも笑えないレベルで。

 

相対主義および絶対主義的なグローバリズム

 

グローバリズムといっても、恐らく二つのタイプがあるように思うのだが、一つに相対主義的なグローバリズム観、もう一つが絶対主義的なグローバリズム観があるように感じられる。どちらも相対主義的な感覚、絶対主義的な感覚を強制してくる。強迫観念のように感じるのは、相手の断定的な表現に受身になっているからではないか。

 

国際社会の日本というナショナルへの興味

 

一部のパラノイア気質の人間を除けば、相手の方は大抵こちら側の考えを聞きたいという願望もあるのが常である。世界は割と日本人に率直に意見を言って欲しいという願望もあるのだと思う。当然に、繰り返すがパラノイア気質の人々はそうともいえないだろう。

 

 

日本人としてはごく普通の意見、あるいは自分としてのごく普通の意見が外国人に興味深く受け止められるということは、意見を言わない国民にとって多くあるのではないかと思う。そしてその相手の興味深そうな表情というのも、一つに自分の意見、二つに相手の意見を俯瞰させる感覚を呼び起こす場面でもあるかもしれない。

 

概して自分と同じ考えの人ばかりに囲まれていると自分の意見がどういった前提の上で成り立っているのかがよく解らない状態になりかねない。そういう意味では対話は必要である。当然、相手にもよるのだが。自分と意見を異にする人々である諸外国に対して、閉ざしすぎるのもよくないし、開きすぎるのもよくない。

 

そして開くのであれば、自分の考えをはっきりと主張すべきなのだろうが、それにはある程度、自分の意見を幾度となく再発見し続ける必要には迫られるのではないかと思う。

 

戦後特にだと思うが、国際化の時代といいながら、どっぷりと日本人に浸かり、日本の一面的な礼儀作法のみを尊び、その態度をもって無批判に諸外国の思想に飛びついて得意げな顔をするという、これは負け犬根性なのかもしれないが、そういったものが染み付いた習慣から脱却する必要がある。

 

戦後知識人の奴隷根性とグローバリズム

 

グローバリズムに対する苛立ちは、特に戦後知識人に有りがちな無批判な知識の蓄積による「隷属」にこそあるのではないか。その苛立ちから脱却する方法は、単に諸外国を非難すればいいという簡単なもので良いとは言えないだろう。

 

細分化された諸学問が絶対主義的なグローバリズムに屈服しているということ

 

私たちが行うべき次の作業は、細分化された諸学問を横断し、新奇な意見や様々な伝統、慣習、思想、諸学問を再検討することではないか。

 

その中心に据えられるべきものが何であるべきなのかまでは私にも解らないが、少なからずグローバルに進められている多くの作業の内、根底にある悪しき慣習の一つが、極端な専門主義にあるような気がする。

 

当然専門的に何かを学ぶという行為そのものは批判に値しないが、それに偏りすぎているという傾向性に違和感を覚える。

 

グローバリズムの防波堤とはならないまたはその根源となっている諸学問

 

私たちが迫られている多くのグローバル化の波の源は、そのほとんどが極端な専門主義的な思想から生まれたものであると、私は思う。

 

以下同日記へのコメント

 

1: T


詳しく分析されてますが、私はグローバリズムはハゲ鷹フアンドや大投資銀行などを支配するユダヤ資本の企業理念を指しているのではないかと思いますが?

要するに、ユダヤ人は古来より国と言う概念が無く世界各地に散らばって事業を展開してきましたが、その伝統が国際金融資本に息づいていると思うのです。

彼らは、ウオール街以外にも保険大手、製薬大手、モンサントマイクロソフト・・・・多くの巨大企業を傘下にして、TPPで日本国に無条件開国を無理強いしてきています。

だから日本はグローバリズムの名のもとに、ユダ金から国を乗っ取られる寸前ではないのです?

 

2: 初瀬蒼嗣 


>>1 Tさん
なるほど。私はユダヤ人には全く詳しくないので知っていたら教えていただきたいのですが、そもそもユダヤ人というのは一般的に認識されるところの民族ではないと思っているのですが、正しい認識なのでしょうか。ユダヤ教徒もしくはユダヤ教をルーツに持つ主にヨーロッパ系の民族の中の一部の人々なのではないかと思っています。彼らの一部はそれでもイスラエルという国家ならびにヨーロッパ諸国に一応忠誠を誓っている以上はユダヤ人全体を指示すべきだとは思いませんけれど、少なくともマネー・ゲームに興じている人々の中には確かにユダヤ人が多いというのはその通りなのでしょう。マネー・ゲームに熱中しているのは何もユダヤ人ばかりでなく、キリスト教徒とキリスト教をルーツに持つものもいるでしょうし、日本人も例外に漏れずアジア人の中にもそれに追随している人はいると思います。

確かに国家概念およびそれに関連する道徳や儀礼、慣習から一切開放された人間にはマネー・ゲームに興じるために必要な条件がそろっているように思いますが、ただ「ユダヤ人」に限定してしまうのはさすがに無理があるような気もします。実質的にユダヤ人が多いだろうというのは確かにそうなのだろうとは思いますが。

 

3: T


>>2 初瀬蒼嗣さん

書き込みをすると、陰謀論などと揶揄されそうですのでひかえてますが、確かに仰るようにウオール街や米国を支配しているのはユダヤ教に改宗したハザール人だそうです。

仰るようにマネーゲームに打ち興じているのはユダ金以外の国家概念およびそれに関連する道徳や儀礼、慣習から一切開放された、白人も東洋人もいますが、そこを牛耳っているのはユダ金ではないかと思いますが?

 

4: 初瀬蒼嗣 


>>3 Tさん

なるほど、確かにそうだとして、ユダ金であったらどうなのか、その点がよく解らないのですが、いかがでしょう?

 

5: T


>>4 初瀬蒼嗣さん

終戦後から、GHQの名のもとに日本を支配し今日まで属国化してきたのは米国の本質たる国際金融資本であり、その後 彼らは郵政民営化構造改革で莫大な日本の富を奪い、今度はTPPで植民地化しようとしてるのが現状ですから、日本国にとっての一大事ではないですか?

my日本でも多くの愛国者が憂いてませんか?

 

6: 初瀬蒼嗣 


>>5 Tさん
確かにTPPには参加すべきではないというのは私も思うところですが、その背後にユダ金がいたとしてどうすればいいということなのでしょうか?

 

7: T


>>6初瀬蒼嗣 さん

それは相当に難しいのではないですか?

日本国や我々のような微力ではユダ金には勝てませんが、手をこまねいてこのまま奴らの軍門に下るのは絶対に避けるべきです。

だから、参加しないようにする為に、保守の多くの方々が懸命に活動しているのでは?自分もその一人ですが。

 

8: 初瀬蒼嗣 


>>7 Tさん
そうですね。今は駆け引きの段階のようですが、現政権が妥協点を探しているのであれば危ないですね。仮に引き際を模索しているのであれば不参加の可能性は大ですが、妥協点の模索をしている段階と考えるならば、正直現内閣も打倒すべき対象と見做すべきだと思います。

この判断を見極める判断材料として存在しているマスコミがゴミですから、この辺りの見極め作業というのは難しいところだと思います。

残念ながら、今の現内閣がそのような体たらくならば、現政党の一切が信じるに値しないことになり、保守派の判断も難しくなってきますね。

そのためにも議論すべきことはこういった場であっても、きっちりと国民の側で議論すべきだと思いますし、活動についてもたとえ小さくても活動すべきだと思います。

 

9: T


>>8 初瀬蒼嗣さん


中川昭一さんが酩酊記者会見をしたり、亡くなったのは米国の陰謀だとさかんに言われてますが、私は信じています。

あれだけ騒がれたのだから、先方もそう簡単には安倍首相に手は下せないとは思いますが、身辺の警備を厳重にしてほしいものです。

鬼ユダ金も多くの日本国民が反対するのなら、出直しませんか?

ここは奴らに国民の決意を示すべきです。奴らには日本に大勢のエージェントがいそうですから、ちゃんと見てるようです。

聴くところによると、奴らは近頃、金欠等で力を失いかけているそうですから、日本も頑張るべきです。

 

10: 初瀬蒼嗣 


>>9 Tさん
マネー・ゲームのプレイヤーは次から次へと沸いてくると思うので、そこは楽観すべきではないとも思います。当然アメリカやイギリスなどの金融業界にもいるでしょうけれど、国内からも少しずつ時代とともに国民ではないこの種の人種が沸いてきています。

長期的な展望からいいますと、日本が力をいれなければならないのは教育でしょう。日本が教育論をサボりすぎた観は否めませんね。直近の問題に対しては政治的議論が主体になりがちですが、保守派は政治的議論ばかりに捉われず、教育論もしっかりと議論すべきだと思います。ただ、教育論は相当に難しいものでもあり、結果的に等閑にされがちです。

安倍総理も立場上難しい作業をしなければならないでしょうけれど、TPP問題に限っては誤った判断はしてほしくありませんね。それまでのすべての功績が台無しになってしまいます。

 

11: T


>>10 初瀬蒼嗣さん

≪教育論は相当に難しいものでもあり、結果的に等閑にされがちです。≫

日教組の解体をすべきです。

安倍総理も立場上難しい作業をしなければならないでしょうけれど、TPP問題に限っては誤った判断はしてほしくありませんね。それまでのすべての功績が台無しになってしまいます。≫

ここは安部さんしかいませんから、参加交渉に入ろうが入るまいが、日本国の命運を託して心中すべきと思います。

ただし、活動は緩めず、自民党には反対意見を叩きつけ続けるべきです。


                                  お休みなさい。

 

12: 初瀬蒼嗣 


>>11 Tさん

そうですね。かつての幕末志士が議論に明け暮れていたように、近年では国民の側もインターネットの存在によって、そういった議論のチャンスをえることができた部分は大きいと思います。そういう意味で教育とは違う自分で何を学び何を模索するかという選択が学校教育から開放されてできるようになったと思います。若い方々、10代の方もそういった流れに乗っているのを見ると嬉しい反面、羨ましいですね 笑。

60代前後の方々がこちらのSNSをちらほら覗いているという現象が最近起きているように感じますが、面白い現象だなと思いました。数年前までは考えられませんでしたからね。

時代は刻々と変化しています。その流れに取り残されないように気を引き締めないといけないなと思う今日この頃であります 笑。

お休みなさい(私はどうも仕事の関係で寝れなさそうです 笑)。