【断片007】記号としての愛憎
my日本からの転載
2011年07月02日
独り言
愛も憎しみも同情を発露としている。
相手への愛も、憎しみも、自分に対する愛であり、憎しみである。
愛する結果、憎しみの結果、どうなるかなんて知らなくて、
その知恵は結局は自己への愛、憎しみに向けられている。
隣人愛、ルサンチマン、結局は違うんだ。
だからこそ、いやそうというわけでもなく、思うようになんていかない。
一体誰の幸せを願っているのだろう。
それは自分に向けられる笑顔であり、自分が向ける笑顔である。
最も巧妙な方法は誰も憎まないことによって、つまり観念を憎むこと、
観念を巧妙に恨ませることによって、
そうすることによって、人々が憎しみ合わないと錯覚することによって、
自己完結してしまうというものである。